みゆきの軌跡

《何者でもなかった》

この間当時住んでいた場所を久しぶりに歩いた。
このころ何者でもなかった。
一般的な立場もあったし、一人ではなかったし、友達もいたし、なにかと楽しく面白く過ごしていた。
若さだけにかまけてのほほんと生きていた。
楽しいことだけに満足をする。
何もみることをしない。
そんな日々の中で、なんとなくの空虚感を覚える。
いったいわたしは
何をしたいのか
どうなりたいのか
何が本当に自分らしいのか
幸せと感じるのか
そんなことを何もわからないまま、何年も過ごしていた。


《自分らしく生きることを決めた》

何も変わらないことの先の不安。
このままぬるま湯に浸かったまま、年をゆき人生が終わるのか。
このまま何も変わらずこの環境で生きていくことができる。
その怖さに気づく。
でもまだ保護下にいる自分が居る。
何もない自分がいる。
なんでもないのに愛されているだけの自分がいる。
愛されているのに幸せではない。
いったいわたしは何をしたいのか
初めてひとりで生きる。
初めてひとりになったときの孤独と弱さと絶望感に苛まれた。
弱い
わたしは弱い


《気づき》

愛されることをずっと望んでいた。
安心。守られること。
わかりやすいそれぞれをずっと追い求めている。
そのためにがんばる。
愛されるためにがんばる。
何者になって愛されたい。
先のみえないどん底に落ちたとき、光りが見える。
自分の居場所が欲しい。
自分らしくいられる場所が欲しい。


《miumiuとperle》

13年前。
ふと思いついた“バーをやろう”
それまで大した経歴もなく、お金も人脈も経験もない。
でも何故かわたしはできる という自信だけがあった。
派遣業で独立。
仕事も順調に入り、個人から半年で有限会社perleを立ち上げ。
思い立ったときから10ヶ月後には『bar miumiu』がOPENする。
いろんな出逢いといろんな人の助けがおこった。
あの時の1年は全て奇跡だった。
3年ぶんのような出来事が怒涛のように起きる。
ひとりの何もない勢いだけの女に、何かを感じ与えてくれた。
それから3年はそんな人たちのために、あいつはやりおった と思ってもらえるためにがんばった。
わたしは自分のモチベーションをあげることが仕事だと思い、自己プロデュースのmiumiuさんを作りあげた。


《今へ》

miumiuを始めて10年経ったとき。
わたしはmiumiuを子供を産んだと思って大切に育て、成長させ、そしてともに成長してきた。
10年でここでできる経験と勉強が終わったと感じた。
これからは外へ。
もっと自分の培ったものを溢れさせたい。
もったいない
知らせたい
愛を伝えたい
幸せにしたい

何ができるのかを考える。