《何者でもなかった》

この間当時住んでいた場所を久しぶりに歩いた。
このころ何者でもなかった。
一般的な立場もあったし、一人ではなかったし、友達もいたし、なにかと楽しく面白く過ごしていた。
若さだけにかまけてのほほんと生きていた。
楽しいことだけに満足をする。
何もみることをしない。
そんな日々の中で、なんとなくの空虚感を覚える。
いったいわたしは
何をしたいのか
どうなりたいのか
何が本当に自分らしいのか
幸せと感じるのか
そんなことを何もわからないまま、何年も過ごしていた。


《自分らしく生きることを決めた》

何も変わらないことの先の不安。
このままぬるま湯に浸かったまま、年をゆき人生が終わるのか。
このまま何も変わらずこの環境で生きていくことができる。
その怖さに気づく。
でもまだ保護下にいる自分が居る。
何もない自分がいる。
なんでもないのに愛されているだけの自分がいる。
愛されているのに幸せではない。
いったいわたしは何をしたいのか
初めてひとりで生きる。
初めてひとりになったときの孤独と弱さと絶望感に苛まれた。
弱い
わたしは弱い


《気づき》

愛されることをずっと望んでいた。
安心。守られること。
わかりやすいそれぞれをずっと追い求めている。
そのためにがんばる。
愛されるためにがんばる。
何者になって愛されたい。
先のみえないどん底に落ちたとき、光りが見える。
自分の居場所が欲しい。
自分らしくいられる場所が欲しい。


《miumiuとperle》

2005年。
ふと思いついた“バーをやろう”
それまで大した経歴もなく、お金も人脈も経験もない。
でも何故かわたしはできる という自信だけがあった。
派遣業で独立。
仕事も順調に入り、個人から半年で有限会社perleを立ち上げ。
思い立ったときから10ヶ月後には『bar miumiu』がOPENする。
いろんな出逢いといろんな人の助けがおこった。
あの時の1年は全て奇跡だった。
3年ぶんのような出来事が怒涛のように起きる。
ひとりの何もない勢いだけの女に、何かを感じ与えてくれた。
それから3年はそんな人たちのために、あいつはやりおった と思ってもらえるためにがんばった。
わたしは自分のモチベーションをあげることが仕事だと思い、自己プロデュースのmiumiuさんを作りあげた。


《経て》

miumiuを始めて10年経ったとき。
わたしはmiumiuを子供を産んだと思って大切に育て、成長させ、そしてともに成長してきた。
10年でここでできる経験と勉強が終わったと感じた。
これからは外へ。
もっと自分の培ったものを溢れさせたい。
もったいない
知らせたい
愛を伝えたい
幸せにしたい

何ができるのかを考える。


《ステージが変わる》

bar miumiuも13年経とうかとしていた。
きっと終わりがくるときも動かされて気付かされる、その日まで精一杯愛を注ぎ込んでいた。
本当にこの13年間。
いろんな人の愛情で支えてもらった、bar miumiuを維持していくことがそんな人への答えだと。

そして終わりの時が突然やってきた。
先がみえない
これからbar miumiuをやっている姿がみえない
「わたしがなにをやることが正しいことなのか教えてください」

問うたその答えは
bar miumiuとの別れ。
それを決めたとき、急にイメージが降り注ぎ、
そうか もう次へ
わたしが10周年のときに感じていたことを、これからやるのだ。

bar miumiuをなくして初めて自分1人で立つことになる。
もう今は
何者でもないわたしでも
barのオーナー miumiuさんでもなく
【畑中 みゆき】
として
わたし個人で生きてゆく
誰のマネでもない
誰の道筋でもない
わたしだからできること

ありがとう
幸せにします

 


自由と役割

長い年月、毎日ひとときも忘れることのなかったものを手放し
いったい何が入ってくるのか

自由な時間を得て
80%はのっかかっていたmiumiuを離れ、新しい自分に楽しみでしかない

どんどん入ってくる
新しい出逢いが新しいことを生む

やりたかったこと
人がわたしと出会った時何かを感じて、得てくれると嬉しい

パズルがはまるように動き出す
一歩一歩
まだ小さな動きだけど

わたしにしかできない『役割』のため生かされてるのだと思うようになった
でもまだ『本当の役割』はわからない
その焦りは時代の流れと共に生まれ
日々の暮らしを追い立てる


東京へー。

2022年
bar miumiuの13年と
そのあとの3年あまり
いろんなことをしてきた。

この3年の間には
浮いてるような感覚が
実感のないものとして常にあった。

無くしたものの喪失感と
自分らしく生きていくとゆう選択と
貪欲さはなくなり焦りはなくなり

さてなにがしたいのだろう…
したいことは山ほどあるのに

一人で生きる
精神力と生命力が誰よりも強い
運も強い
引き寄せる力もある

そして何より
今の浮遊した孤独感から離れること

このままでは先が見えない
また
そうか
今か

何もかも捨てて
『生きる』
魂を燃やして生きていると実感したい
大阪を離れ
東京へ行く

強烈な流れがわたしを動かした。
東京へ行けるならきっと行けるようになるのだろう

1/4 自分が決めたとおり
全てを捨て
少しの段ボールとスーツケース3つ、ベニトトゥを小脇に抱え
2/25 東京へ